あ、福留です。
今回は久しぶりに正統派ネタでいきたいと思います。どうも技術的なネタになると歯止めが利かず、熱くなりがちなので「はぐれ整備士情熱系」的な感じでお願いします。
さて、早いもので2008年にDBSがデリバリーされて3年以上経過したわけですが、
そのDBSにアストン至上初めて装備されたものが幾つか有ります。
例えば、アダプティブ・ダンパー・システムやらエモーショナル・コントロール・ユニット(エンジンスタート装置)などがありますが、今日はその中からカーボン・セラミック・ブレーキ(以下、カーボンブレーキ)について触れてみたいと思います。
まだ、乗用車においてカーボンブレーキは一般的ではないため技術的な情報が非常に少ないのですが、3年以上カーボンブレーキと付き合ってきて解かってきたことを挙げてみます。
・カーボンブレーキの特徴として軽量で耐熱性とお値段がとても高い事はよく知られていると思いますが、他にも重要な特徴としてカーボンブレーキはパッドのカスがローター表面に定着され、
その被膜とパッドが摩擦することによって初めて強力な制動力が得られる点にあります。
つまり、カーボンブレーキのローターにはカーボンブレーキ専用のパッドが必要となります。
そのせいか従来の鋳鉄ローターのブレーキ装着車に比べホイールの汚れが少なかったりしますが、ハードブレーキを多用した場合は熱を帯びたパッドカスがホイールに付着することになるので頑固な汚れになってしまいます。
・そんなわけで取り扱いの注意点として、洗車の時にブレーキめがけて高圧洗浄したり、ホイールを洗う際に中性洗剤以外の溶剤を使ったりするとその被膜が損傷してしまう恐れがあるので注意が必要です。
損傷した被膜は走行しているうちに再生することもありますが、そのサイクルが多いとローターとパッドの寿命が縮まります。
また、被膜が定着していない状態で走行をすると、酷いブレーキ鳴きや振動を起こすことがあるようです。
・その他、カーボンブレーキのローターは吸湿性があるので、水にどっぷり濡れた後は完全に乾燥するまでに鋳鉄ローターに比べて時間が掛かります。通常の雨天走行では問題ありませんが、深い水溜りなどを通った後のブレーキングでは無茶は禁物です。
あ!画像なしで終わりそうなので、表面に被膜が定着せずダメダメなカーボンブレーキローターの写真をどうぞ。


とは言っても写真で表面の良し悪しを見分けるのは困難です。そこで、きちんと被膜が定着しているローターを触ってみると、まさにセラミック的?なツルっとした感触。
鋳鉄ローターの感触とは何かが違います。駄目なローターは極端に言えば紙やすりみたいな感触でした。
あ!アツアツのブレーキローターを触ると火傷しちゃいますよ!
以上、やはり今回も簡単に且つ上手くまとめられていない感が出てしまいましたが、これで皆様が素敵なカーボン・セラミック・ブレーキ・ライフを送るお手伝いができればと思います。
本当はブレーキローターとパッドがどんどん消耗されたほうが整備士的にはニコニコライフなのかもしれませんが…