DB9再考

山中です。

現代のアストンマーティンにおいて最も中心的なモデルとなるDB9を改めて紹介したいと思います。
もちろんここ最近ではOne-77やラピードが話題の中心となりますが、モデル構成から考えるとDB9はやはり一番コアにいるモデルなのです。

DB7やヴァンキッシュの流れを受け継ぎながらも、完全に新世代のアストンとしてデビューしたのがDB9でした。
“新しい時代”を指すNew Eraなんていうフレーズがアストンではよく使われていました。
当時、DB9のスタイリングは衝撃的でした。
世界で最も美しいクルマと呼ばれたDB7の後継にあたるモデルとして申し分なかったことを記憶しています。

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今見てもスポーツカーとして最上の美しさを備えていると思います。

伝統的とも言えるクーペスタイルで、ヴァンキッシュやDB7に通じるところはあるのですが、全てがモダン。
リアクオーターガラスのあたりのデザインなどは、以降のDBSやRapideをはじめとするモデルにもしっかり受け継がれています。
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このテールレンズデザインもDB9から使われ始めたもの。
今ではアストンマーティンのアイデンティティーのようにもなっています。
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下の写真のように見る角度によっては、本当にエレガント、しかしシンプルでクリーンなラインと面を持っています。
リアエンド付近についても思いますが、女性的な美しさが要所要所に散りばめられています。
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でもリアのフェンダーをこのあたりから見ると、筋肉質でスポーツカーである主張をしっかり感じ取れます。
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もう一つ今のアストンでアイデンティティーとも呼べるスワンウィングドア(12度上方に跳ね上げて開くドア)もDB9から。
という意味ではドアハンドルもこの時から全モデルに使われている・・・。
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デザインだけでなく、シャシーも完全に新しいものでした。
今に引き継がれるVHプラットフォームがこのDB9で初採用されたのです。
VHプラットフォームとはアルミ合金のパーツを接着剤で接合し、バスタブの様な形状にしたモノコックのこと。
下の写真でホイールベース内にあるアルミの割かとフラットな部材で構成されているものがそれです。
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ホイールベースの調整にも対応出来、軽量かつ剛性を出すことに優れている手法です。
たしかに、一番最初のDB9が日本に入ってきて、初試乗を行った際にその剛性の高さには驚いたものです。

さてさて、心臓部となるエンジンに焦点を移してみましょう。
12気筒6LのNAエンジンとしてはブランニューなものではありませんでしたが、DB7 Vantage→Vanquishと熟成が進みパフォーマンスアップしていったので、当初から高い信頼性を保っていました。
トルクフルなセッティングなので(6000ccもあればどうやったってトルクはあふれ出てきますが・・・)、都心でも走り易くドライバビリティーに優れますし、高回転まで回せばあの咆哮が響き渡るのです。
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足回りはダブルウィッシュボーン式で、ホイールサイズは19インチのみの設定でした。
(これは今でも同じ)
フロントもリアも対向4ポッドのブレンボ製キャリパー。
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ちなみに、この写真のホイールはオプションの軽量5本スポークホイールです。
鍛造で作られ、DB9にスポーツパックが出た際に一緒に登場したホイールです。
次はインテリアに移っていきましょう。
2+2が標準となるDB9の車内は、完全にクラフトマンシップとモダンデザインが融合したものとなっています。
現行のアストン全て概ね共通するインテリアデザインですが、これもDB9から始まったものなのです。
頻繁にアップデートが行われていますが、細かいところを除けば、センターコンソールとアームレストのデザインが変わった位でしょうか。
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エアコン、ラジオ、6連奏CDなどは当然の標準装備となります。
アップデートが進み、今ではiPod接続、AUX接続、ブルートゥース接続なども標準で装備しています。
DB9の室内で足りないものは無いと言える位、必要にして充分な機能を備えています。(ナビは例外ですが・・・)
他のアストンに共通することですが、必要な機能は揃えるが、何でもかんでも装備するようなことはアストンはしないのです。

シートもリラックスが可能な程良いスポーツシートが標準です。
Vantage系や2+0が可能なDBSではライトウェイトカーボンシートをオプション選択することが出来ますが、2+2となるDB9ではこのスポーツシートのみとなります。
GTというDB9のキャラクターを考えれば、スポーツシートが最適だとは思います。
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ちなみに、リアシートの広さについてはコメントを差し控えさせていただきます・・・。
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ちなみに、今回写真で登場したDB9は外装色クアンタムシルバー、内装色アイアンオーレッドという組み合わせの一台です。
内装はもちろん数多くのレザーカラーから選択が可能ですし、二色に組み合わせることも可能です。

見た目も中身も新時代のアストンマーティンのコアとなったDB9。
ある意味では一番アストンマーティンらしいと言えるモデルかもしれません。

あ、今回紹介したDB9、ショールームで展示しています!

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