ASTON MARTIN

design デザイン

軽量化とその配分はいかなるスポーツダイナミクスにも不可欠であり、その性能のほとんど全てに影響を及ぼします。DB9やDBRレースカーと同様、アストンマーティンDBSは、VHプラットフォーム構造の特徴から特性を発揮しています。
VHプラットフォームはプレス、押出、鋳造が行われたアルミニュウム製の部品で構成されており、極めて強固な基本構造を得るために互いに接着されています。
その一方でDBSの外側のボディパネルは軽量カーボンファイバー、複合材およびアルミニウムで製造されています、DBSの構造は重量を最小限に抑える一方で重量配分もほぼ完璧にしています、フロントミッドにエンジンをリアミッドにトランスアクスルを搭載し、85%の車両重量をホイールベース内に収めています。
極慣性モーメントは非常に低くなりV12エンジンの高出力を支える強靭で安定したプラットフォームに優れた敏捷性を備え、胸躍るようなドライビングを実現する車が生み出されるのです。
DBSはその極めて正確で強固なプラットフォームを十分に活かす為に新型の高性能アダプティブダンピングシステム(ADS)を採用。ADSは別の2つのバルブを使用して5つのセッティングをするもので乗り心地とハンドリング性能を瞬時に調整することができます。

ダンパーは快適性を高めるために「柔らかく」なったり、操作性を高めて積極的なドライビングができるよう「硬く」なったりします。
自動的にサスペンション設定を変更するこのシステムにより、ドライバーは様々な走行条件に即座に対応することが可能となり、常に車がコントロール下にあることを実感できるのです、スロットル位置、ブレーキ位置、ステアリングホイールの回転、走行速度などを各種センサーで読み取ることによって走行条件に最適なダンパー設定に決定されます。
DBSのアダプティブダンピングシステムはこの車のスポーティな性格を完璧に把握しており、「通常」の走行状態における乗り心地を損なうことなくより高度なハンドリングとコントロールが要求されるエンスージアスティックな運転時にはダンパーの設定を瞬時に硬くします。
「Track」モードに設定すると、すべてのダンパーが自動的に最も硬いポジションに設定されるので、サーキットでの走行には最適です。
そしてDBSにはその優れたパフォーマンスを無駄なく発揮するために特別に開発されたピレリ社製P-Zeroタイヤと20インチの軽量アロイホイールが装備されています。

また走行条件が厳しい時でも最大のトラクションを維持できるよう、DBSには改良が施されたダイナミックスタピリティコントロール(DSC)システムが装着されています。
標準状態ではDSCは自動的にオンになっていますが、DSCボタンを2秒間押し続けるとDSCの「Track」モードが作動し経験豊富なドライバーが車の限界を追求できるまで許容限界値を上げます、ボタンを4秒間押し続けるとDSCは完全に解除されます。
この車のブレーキシステムのもう一つの革新的な特徴は、一般道路を走行するアストンマーティンに初めて採用されたカーボンセラミックマトリックス(CCM)ブレーキです。
CCMブレーキシステムにはフロントに6ピストン合金モノプロックキャリパー付きベンチレーテッド式ディスク(径398 mm)、リアに4ピストン合金モノプロックキャリパー付きベンチレーテッド式ディスク(径360 mm)が取り付けられています。
このシステムを搭載した結果、最も過酷な走行条件でも制動距離が短くなり磨耗に対しても優れた耐久性を示すようになりました、CCMのブレーキは従来のシステムと比べ約12.5kg軽量化され、車両総重量、特にバネ下重量と回転質量を軽減しサスペンション性能のさらなる向上に貢献しています。