ASTON MARTIN

engineering エンジニアリング

Virageが他社のラグジュアリーGT車種に比較して500kg以上も軽いというのみは驚くべき事実でしょう。
これは平均体重の大人6人がそれぞれスーツケースを持った場合の重さに相当し、Virage総重量の30%近くにも上ります。
アストンマーティンはパフォーマンスと効率に対する妥協なき取り組みで多種とは一線を画していますが、この軽量化のメリットはその好例ともいえます。
設計のプロセスのスタートから重量の最小化に主眼を置くことが、自然美のある車を生みます。
加速とブレーキ、ステアリングのレスポンスや燃費など、すべてがこの哲学の恩恵を受けています。
Virageは他のアストンマーティン車種と同様、過重量がもたらす反応の鈍さという問題に悩むことなく、純粋さとエネルギーに溢れた、ドライバーが本当の走りを楽しめるエキサイティングな車だけが与えてくれる躍動感がここにあります。
また洗練性にも焦点が当てられ、アストンマーティンの4ドア車ラピードの開発プロセスから学んだノウハウが、Virageにも適用されています。

より密度の高い防音素材の採用により、さらにロードノイズが低減され、洗練した乗り心地の向上を実現しました。
ホワイトノイズ削減の効果で、Virageは長いドライブでも疲れにくく、その軽々とした長距離走行能力をさらに高めています。
耐久性と信頼性も同じくらい重要です。
Virage開発では、最高レベルの工学的完全性を保証するため。50を越える試作モデルがアストンマーティン規定の厳密な試験開発プログラムにかけられました。
ドバイの灼熱の砂漠からスウェーデン北部の凍てついた荒野まで、世界でも最も過酷な環境に数えられる条件下で、Virageのプロトタイプは極限状況をくぐり抜けてきました。
またレースコースや性能試験場も試験に使われ、イタリア・ナルドの超高速テストコースの急勾配サーキットを何千キロもの走行をトップスピードで走行したり、全長12.9マイル(20.8km)の難関コース、ニュルブルリンク・ノルドシュライフェで何百というラップを重ねたりと、Virageの内なる強靭性をはぐくみ、日常のドライブでどんな困難に出会ってもそれを乗り越えられる車に鍛え上げたのです。

アストンマーティンの職人芸ともいえる仕上がりとディテールへの徹底したこだわりは、高級家具やスイス製時計、オーダーメイド仕立てのスーツなどにも例えられるでしょう。
何事も急がしません、、エンジンの組み立て、ボディワークの塗装と研磨、インテリアの革張りのステッチ縫いに至るまで、アストンマーティン車の製造では、唯一許される品質水準は「パーフェクト」なのです。
この匠の精神を最もよく反映した例に、Virageの革張りのインテリアが挙げられます。
アストンマーティンの厳しい水準に照らしても、この仕上げに費やされた時間と技術は膨大なっものです。
色と手触りの新しいコンビネーションは五感に官能と悦びをもたらし、熟練ミシン工が縫い上げるステッチは、どの縫い目も正確で均等です。
シートやドアのトリムに新しく施した大胆なピンストライプの縁取りは、Virageだけの特徴となっています。
手作りの靴のデザインに使われる手法を流用したテクニックは、印象的ですが非常に手間がかかっており、このモデルにさらなる贅沢さと職人技を加えています。

ドアに施した飾りステッチディテールは、視線をコクピットに誘導しますが、そのスムーズな流れは当社の熟練革細工職人の才能と細やかな手先が生み出すものです。
こうして、この上ない品質と正真正銘の匠の技を誇るVirageのインテリアが誕生したのです。
また同じく当社が誇る業界最高水準の塗装仕上げには、Virageの1台1台のボディにつき50時間もの手間ひまがかかえれています。
厳格な検査では、初期の段階からわずかな疵をも見逃さず、塗装がパーフェクトとの判断を受けてから、やっと手作業による念入りな研磨に入り、鏡面のようなつややかな輝きに磨き上げられるのです。